「月華さん、春水さん、キングがお呼びです。すみやかに『ボス部屋』に来いとのことです。」
アジア支部に戻るなり、下っ端であるハートのセカンド、が、エース部屋の戸を叩いてそう言った。
「・・・あんたの勘とやら、ビンゴだったらしいねぇ・・・。」
「・・・じゃろう?」
月華の言葉に春水は、自慢げながらもこわばった表情を浮かべる。
「ご報告ありがとう、琉瑠。」
月華がため息まじりにそういうと、琉瑠は浅く、頭を下げた。
その横を二人はすり抜けて、いざ、ボス部屋へと足を運んだ。
・・・死ぬ覚悟を持って。
『ボス部屋』に行くには『ハートの塔』の一番上まで行かなければならなかった。
ちなみに春水と月華がいる『A部屋』は2階。(ちなみに1階は受付、大広間、大食堂)
そのため、二人はDNAみたいなでっかい螺旋階段をカンカンと、重苦しく昇っていた。
「・・・とぉちゃ~くっ。」
月華が疲れ果てた声で言った。はぁはぁと、息が上がっている。
「体力、ないんですね。もう少し鍛えた方がよろしいんじゃないでしょうあか・・。」
琉瑠がディクレッシェンド(だんだん小さく)しながら言う。
彼女の中でこの現象は自然のことらしい。
「その前におぬし、いたのかっ!?」
「はい、私もキングに呼ばれていたものですから。」
「だったら声かけてくれたらよかったのに!」
「すみません。その、お二人とも無言だったものですから・・・。」
そのとき、『ボス部屋』と刻まれている大きな木彫りのドアが開いた。
ギィィ、と、不快な音を立てながら・・・。
~~~♪のササヤキ~~~
うぅぅ、4話目台詞詰め過ぎかも・・・・;;;
あら、まぁ。
ま、いっか♪
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