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2008年02月04日17/ 時37分の記事
流れる旋律のような言葉の恋の物語。  1-1
「灯り、消して。」
君は唐突にそう言った。


1.灯り   -1



同窓会って、こんなに早くやるものなのか。
俺は少し肌寒くなって手に持っていたコートを羽織ながら思った。
卒業からまだ一年も経ってないのに、やりたいやつはいるもんだな、
だいたい、クラスの6,7人しか集まらないっていうのに、中学三年のときの同窓会、
っていうのはどうかと思う。
まだ高校生活に慣れてないのか、それとも会いたい人がいるから、口実に同窓会やろ、
とか、女子の間のそんな口約束が大きくなったのか。
・・・まぁ、あまり理由は関係ないか。
俺は先月買ったばかりの靴に違和感を覚えながら歩いていった。
思い返してみれば、夏休みとか卒業してすぐとか、冬休みとかにも同窓会の誘い来てたけど
ちょうど用事があって全部蹴ってたんだった。思い出した、うん。
そういえば、今回の幹事は誰だったか。
えーと・・・新田・・・だっけな。新田亜紗子。
そういえば日直同じだったっけ。
新田と中峰、だから丁度番号順で前後で、一年のときも確かそうだった。
思い出した、あいつ結構モテて、そう仲良くないヤツが日直付き合ってくれたとき、
何かと思ったら、そいつ新田のこと好きだったんだよな。
・・・よく覚えてないけど。
でもかわいかったような気がする。中学のとき、周りのヤツは結構付き合ってたけど、
俺はあまり興味なくて、「あぁ、いいかもね」くらいの感じで恋なんかカヤの外で、
高校行ったらみんな色気づいてて一学期は苦労したっけな。
俺は全国に多く分布するそのファミレスの前で足を止めた。
「ここ・・・だよな。」
駅から歩いて5分とか、大嘘じゃないか、15分じゃないか、
そんな思いで入っていった。

一年ぶり、って、どのくらい変わってるのか。
とりあえず、俺もわくわくしていた。
「えーと、ここで同窓会やってるんですけど・・・」
そういうとファミレスの小柄のウェイトレスが俺に笑いかけて、
「西中学校3年1組のみなさんですね、こちらへどうぞ。」
そう言っていそいそとテーブルへ案内してくれた。
「おっ、和紀!一年ぶりだなー!!」
後期にノリで学級委員にされた菅野だ。
今となって分かったことだが、女子学級委員が決まっていた藤岡のことが好きだったからだそうだ。
その藤岡は隣にいた。
良かったな、まだ付き合ってんのか、すっげ、いいカップルじゃねぇか、くそ。
俺も誰かと学級委員やっとくんだったな。
それにしても、6、7人って言ったやつ誰だよ。まだ開始から10分も経ってないはずなのに、
10人強は集まってる。まだ遅れてくるやつもたくさんいるだろうな。

「和紀ー、こっちこっち。」
前川だ。一番つるんでたやつ。
今でもちょくちょく会ってるやつ。
でも、なんかみんなで会ってる場にいると、雰囲気違う気がするからおかしいよな。
「和紀くん久しぶりー。」
前川の左隣に行くと、空席だった俺の右隣は新田だった。
・・・やっぱ、かわいかったんだ、昔から。
俺は少し、艶やかに伸びたその髪と、スカートの下から垣間見える肌色に目を奪われてしまった。
そういうの、興味なかったんじゃないっけ、俺って。
目を逸らしてしまった。照れた。見透かされそうで、恥ずかしかった。
新田はくくく、と笑いをこらえながら、
「あんまり変わってないね、やっぱり。」
「え、変わったよ。みんな。」
「ううん、変わってない。だって、目、逸らすじゃない。」
「・・・え?えーと・・。」
「あはは。変わってない変わってない。」
今度はこらえずに普通に笑っていた。
「新田と和紀って、なんだかんだ言って仲良いよな。」
前川がまた余分なこと言うヤツだった。隣に座るんじゃなかった。
「えー、なんだかんだって、普通に仲良かったよ。ねぇ?」
「・・・え?えーと・・。」
「だって日直だって二人で仲良くやってたよねー。」
「新田と和紀って、日直一緒だったっけ?あぁ、そっか、中峰だもんな。」
「そうそう。ね。」
「え?・・・えーと・・・」
俺はまた口ごもった。
「まぁ、そうだったな。」
・・・とっさのコメントが、これ。
二人はあまり気にしてないみたいだが、俺の態度はきっとかなり変だ。
あぁもう。どうしよ。
席を立って逃げるようにドリンクバーのコーラを注ぎに行った。


                    next....

~~~♪のササヤキ~~~
言葉流しすぎたー・・・!!
読みにくい?読みにくいかな?!
でもまぁ、今回のはこのテンションで行くので。
よろしく。

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