太陽を いつも見てるなんて 嘘だよ
私には明るすぎて 私には大きすぎて
蒸発しちゃいそうだもの・・・
【ヒマワリのココロ 序章】
焼ける、もうだめだ。
こんな暑い日に授業なんてやってられない。
「・・・ここを・・・・、日向!!読め。」
先生の声と級友の視線が私に一気に向けられた。
そのため、少しビクッ、と驚いてしまった。
「ほら立て。」
あまりにも驚き過ぎて反応が遅れた私に向かって、先生の声が容赦なく突き刺さった。
私は言われるがままに席を立つ。
「・・・が、・・・を、・・・・・し、・・・となる。・・・・は、・・・・・」
「日向!!声が小さいぞ!!」
すいません。私はココロの中で唱えるしか出来なかった。だって皆の前で謝るの、
恥ずかしいもん
そんな気持ちで頭は次第に埋め尽くされていった。
「・・・もう座れ。代わりに望月!」
「はい。」
・・・よく、読めるなぁ。
望月さんはクラスの中でも派手な人だった。
周りに人が集まってくる、太陽みたいな明るい人だった。
そんな望月さんを私は、明るすぎて直視できない。
・・・ヒマワリの癖にね。
私の名前は「日向 葵」だ。漢字で「ヒマワリ」と書く。
お母さんはこの名前に、「ヒマワリのように明るい子」という意味を込めたらしい。
苗字が日向で無ければどうしたんだ、って話だ。
「ヒマワリなのに、葵ちゃんって暗いね。」
小さい頃言われたそんな言葉は、今でも鮮明に覚えている。
ココロにグサッと突き刺さって、響いて、どん底に落ちていくきがした。
泣きそうになって、凍りついて、この世の終わりだ、と思うくらいに。
それは、私のココロを、完全にシャットアウトさせた言葉だった。
続く
~~~♪のササヤキ~~~
私が小学4年生のときはじめて書いた小説です。
あんれぇ、今より上手くね?
シリーズものです。大分続きます。
気長に待ってやってください。
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パンヤだっけ?
やるんだったら「蒼卍紅」なんでまぁヨロしく