青いくせに林檎と言って聞かない響の、オリジナル小説・詩置き場です。駄作ですが、せめてもの光を見つけてくだされば。

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「あ・・・あなたの笑顔に惚れました!!」 そういった瞬間、俺の視界はバラ色に染まった。 虹色の僕等の青春に。 1.黄色い輝き -1 良い日だ。実に良い日だ。青い空、白い雲。 こんな日には屋上で牛乳に限る。 「おい勝志、お前今日何本目よ?」 アンパンをほおばりながら和彦が言った。 「あぁ、5本目。」 俺は和彦のほうも向かずにただつぶやくように答える。 「ふぅん。」 そう言った和彦も俺の方を向くことなくただアンパンを頬張る。 「お前まだそんな飲んでねぇのな、今日は。」 週刊誌を読んでいる景伍もただ呟くように言った。 再び、沈黙が流れる。 俺は一人、本日6本目の牛乳ビンを手に取った。 昼休み。三人で食べる弁当。そして、流れる沈黙。 俺はこんな日が好きだ。 青い空と白い雲があって、この柔らかな心地よい沈黙があって。 俺が牛乳を飲み、和彦がパンを頬張り、景伍が週刊誌を読む。 それぞれ相手のことを気にしつつ、自分のことに専念できる、 この感じ。これこそ、本当の友情ってヤツだろう。 沈黙が怖くて、妙にべらべら喋るだけなんて、 疲れるだけだ。 ほんのり微笑んで俺は牛乳を一気に飲みほした。 この屋上からは廊下が見える。 俺たち1年生のある教室の廊下が。 俺は何気なく廊下を眺めていた。 三人の女子が廊下で立ち話をしている。同中だった坂井と、橘。 それと・・・・誰だ? わかんない・・・。同中じゃないし。 でも。クラス同じだったような・・・? ・・・フワッと笑う、誰か。 「・・・・なぁ景伍。」 「あ?」 俺のわけ有りな声に反応し、景伍が週刊誌を放り投げる。 和彦もパンを持ちつつ、コンクリートから離れた。 「あの、橘と坂井と喋ってるヤツの名前、なんていったっけ?」 俺が質問すると、二人はものすごい勢いで三人に注目する。 「あぁ・・・あいつ?あのミディアムロングの」 「生物の教科書抱えてる?」 二人は確かめるように俺に詳細を告げた。 俺が首を立てに振ると、二人はまた三人に注目した。 「橘と仲いいんだな・・・。」 橘は景伍の幼馴染らしい。家が近くて親同士仲がいいから。 「えっと、あいつ、なんて名前だっけ?」 「なんだっけなぁ・・・。宮・・・、宮・・・。」 「宮原だ!!」 和彦がパン、と手をたたいて、思いついたように言った。 「・・・下の名前は?」 俺がもう一度質問すると、二人はもう一度頭を抱える。 「宮原・・・。変わった名前だったような・・。」 「二文字だよな?え~っと・・・。」 「待て、なんとか香、だぞ?」 え~っと・・・・、と、二人が悩んだ。 俺はそもそもその名前というものを頭にしまったキオクすら ないから、しょうがなく三人を見つめていた。 「香・・・香・・・あか・・いか・・・うか・・・・」 「お前さぁ。五十音順番に当てはめてもいみねぇぞ?」 笑いながら和彦が突っ込んだ。 「に・・・にか!?ニカじゃねえか!?」 「あぁ、虹の香り、と書いて虹香!!」 景伍の提案に和彦が乗ってきた。 「宮原虹香、か。」 くそっっ、なんで俺の目は視力2.0なんだ? あいつの笑顔が、脳から離れない?なんてことだ。 視力が悪ければ、あんなもの見なくてすんだのに・・・。 あんな、胸が締め付けられるような笑顔。 ・・・何思ってんだ俺。変態か、バカヤロウ。 君は、もっとキュンとしたいかい? ~~~♪のササヤキ~~~ これはホントにブログで完結させよう! と書き始めた作品です。 ほかの話はノートにもう本格的に書いてるので どうしてもブログに打ち込むのがめんどく(ぉい。 一番最後の一文、「君は、もっとキュン・・・」 という言葉をクリックすると、続編に。 PR |
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