それが、ただの強情心じゃなくて。
ただの習慣じみたことでもなくて・・・・・・・
ずっとずっと、愛でありますように。冷たい空気を頬に感じて、布団からでたくなくなる。
でもしょうがない、でるしかないんだ。頑張れ私。
無茶はしないタイプだけど、頑張れ。私。
なんとか這い出ると、ギリギリの朝だということに気づいて、声を上げそうになりつつ
階段を駆け下りた。
「お母さーん、なんで起こしてくれなかったの!!」
なんていうお決まりのセリフを吐きたかったのだが、そんな間もなくパンにかじりつく。
そして、数秒後には、
「いってきまーす!!」と言って家を飛び出したワケだ。(正確には、「ひっへひはーふ!」か。)
いつもの朝を終え、学校で時間をつぶしていると、むなしくなる。
あなたのことを、思い出したりもするよ、要。
でも遠くにいる人を思い出すのはすごく悲しいから、いつも途中でやめちゃうんだ。
あなたとの約束は信じてるけどね。いまでも。
三年前から、ずっと。
「朝香。今度の日曜空いてる??」
「だめ。ごめんね、瑠夏。」
私は瑠夏の前で両手を合わせた。
「え~。久々に空いたのに。誰とどこ行くのよ~。」
「ごめんね。三年前から、先約がいんの。」
瑠夏は私の言葉にはてなマークをたくさん浮かべた。
それはまだ私達が小さかった頃。
「かなめっ、かなめっ!!」
「なんだよ、あさか。」
「かなめはあさかのだんなさんになるんでしょ??」
そう、まだまだ小さかった頃。
「・・・そうだよ。」
ありがちな話ね、よく、ドラマでも言ってる。
・・・・小さい頃の約束。
約束のせいかもしれない。私はアイツがフランスに行ってしまった今でも、
その優しさに見惚れてる。
バカかもしれない。けど、ちょっとした乙女心。
秋の風が徐々に冷たくなってくる。
日曜日。私は公園にいた。
「三年後の今日に会おう、朝香。」
「なんで・・・?」
「・・・俺は、フランスに行く。りっぱんなって帰ってくるから。
三年後の今日に、この公園で。」
「・・・わかった。信じて待ってる。」
そんな言葉を交わしたのは三年前。
そうだ、今日みたいに風が徐々に冷たくなってきた頃だった。
ねぇ、要。私ここにいるよ?
早く来てよ。お願い。来て。
それがただの強情心じゃなくて。
ただの、習慣じみたことでもなくて。
ずっとずっと、愛でありますように。
「朝香――・・・・。」
~~~♪のササヤキ~~~
あぁ・・・。前に書いた読み切り短編です。
もうひとつのブログのほうでの小説・・・。
うぅぅ、まだまだ未熟だぁっっ!!
だめですね・・・。最近はもうちょっと
ましになった。・・・はず!!
です。そんな、香芝でした。
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