青いくせに林檎と言って聞かない響の、オリジナル小説・詩置き場です。駄作ですが、せめてもの光を見つけてくだされば。

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1.黄色い輝き-2 これはやばいな、来たな、脳に、ビビッと。 突然、名前を聞きたくなったのは、宮原の笑顔が、めちゃくちゃ かわいかったからだろう。 瞬間で胸を打たれた。あぁもうムリだ、俺は、倒れそうだった。 だめだ。いちいち仕草がかわいく見える。 あいつだけ光って見える。ほかのものがモノクロに見える。 あいつだけ・・・・。 ってまたか!?だからさっきから俺は何変態ぶってんだよ!! 自分に突っ込みながらも、どうしても目が離せない。 同じクラスなのが、また癇に障る。 あいつは、俺を本物の変態にしたいのか? 本日、8本目の牛乳を手にとった。 「お前、いつになくペース速いのな。」 和彦はメロンパンを頬張りながら言う。 「お前さぁ、なんなの、最近?」 「え?」 景伍がフェンスによさりかかって言った。 「なにって・・・何が?」 「お前ホント自分のこと見えてねぇのな。」 はぁ~、景伍がため息をついた。 「何があったんだよ?」 景伍が俺の肩をポン、とたたく。 え・・・・? 見えてない?なんだそれ。俺は変わらない。 毎日牛乳を飲んでる。 まぁ。モノクロになったけど?白濁色の牛乳が?それが何か? 牛乳はもともとシロだ。そんなこと変わらないのと一緒じゃん? 「宮原だよ!!」 少し景伍がイラつきながら言った。 「あぁ~、宮原。」 俺の頬が染まる。 その光景を見て和彦が爆笑した。 「お・・・お前失礼だな!」 「だっ・・・お前、・・・・っかわいいなぁ~・・・・。」 「かっっ・・・かわいいっっ・・・・!!!」 俺の言葉がつまる・・・。 この学校一男前の俺(うそだけど)が、学校一食い意地のわるい 和彦(これはホント)に“かわいい”などと言われ・・・!!! 「・・・なぁ、話してみろよ、俺等に、聞いてやるから。」 半笑いで景伍が言った。 「は?」 「何ソレ?」 「まじ?」 「ってか何ソレ?」 俺が言うと二人は交互にそういった。 「勝志・・・。お前は確かに、アホな男だ。だけど、そのアホさを 俺等にまで説明するほどついに大アホになってしまったのか?」 「う・・・うるせぇ!!」 「だっておまえ・・・。 「「一目ぼれって、何だよソレ」」 二人は声を合わせていった。 「何だよって、そのままだよ。」 俺は少しスネた様子で言った。 「・・・お前アレだ、漫画の読みすぎだ。それも少年じゃなくて、 少女のほうの。」 「バカ言うな。俺にそんな趣味はねぇよ。」 和彦は気味悪くプププ、とただ笑っていて喋れないらしい。 「じゃぁ何?お前本気?」 「本気本気。大真面目。」 和彦の笑いがプププ、からハハハになった。 笑いながら和彦が言う。 「んで?お前これからどうすんの?」 「どうって・・・」 俺はのけぞった。 どうって・・・、俺はどうしたいんだ? 付き合いたいのか?わからない。でも、宮原の笑顔を 誰にも獲られたくなかった。俺だけ、見られるものにしたかった。 どう?しよう。どうすればいいんだ? 宮原の笑顔を、自分のものにするには。 俺が迷っていたら、景伍がきっぱり言った。 「だから!告うのか、告わないのか?」 また俺は、のけぞった。 「告う・・・。」 小さく言った。小さく。けど、決心した。 「・・・さいですか。んじゃ、がんばれ。」 和彦が笑うのをやめたのは、このときだった。 君は、もっとキュンとしたいかい? ~~~♪のササヤキ~~~ この話、みなさんにハニカンでいただけたでしょうか? ひとつひとつが長い気が・・・。 まぁ、大丈夫か♪ こういう話かきたかったんでw 勝志を「かぁ~わいいぃ~。」と思って いただければ嬉しいですね~。 |
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「あ・・・あなたの笑顔に惚れました!!」 そういった瞬間、俺の視界はバラ色に染まった。 虹色の僕等の青春に。 1.黄色い輝き -1 良い日だ。実に良い日だ。青い空、白い雲。 こんな日には屋上で牛乳に限る。 「おい勝志、お前今日何本目よ?」 アンパンをほおばりながら和彦が言った。 「あぁ、5本目。」 俺は和彦のほうも向かずにただつぶやくように答える。 「ふぅん。」 そう言った和彦も俺の方を向くことなくただアンパンを頬張る。 「お前まだそんな飲んでねぇのな、今日は。」 週刊誌を読んでいる景伍もただ呟くように言った。 再び、沈黙が流れる。 俺は一人、本日6本目の牛乳ビンを手に取った。 昼休み。三人で食べる弁当。そして、流れる沈黙。 俺はこんな日が好きだ。 青い空と白い雲があって、この柔らかな心地よい沈黙があって。 俺が牛乳を飲み、和彦がパンを頬張り、景伍が週刊誌を読む。 それぞれ相手のことを気にしつつ、自分のことに専念できる、 この感じ。これこそ、本当の友情ってヤツだろう。 沈黙が怖くて、妙にべらべら喋るだけなんて、 疲れるだけだ。 ほんのり微笑んで俺は牛乳を一気に飲みほした。 この屋上からは廊下が見える。 俺たち1年生のある教室の廊下が。 俺は何気なく廊下を眺めていた。 三人の女子が廊下で立ち話をしている。同中だった坂井と、橘。 それと・・・・誰だ? わかんない・・・。同中じゃないし。 でも。クラス同じだったような・・・? ・・・フワッと笑う、誰か。 「・・・・なぁ景伍。」 「あ?」 俺のわけ有りな声に反応し、景伍が週刊誌を放り投げる。 和彦もパンを持ちつつ、コンクリートから離れた。 「あの、橘と坂井と喋ってるヤツの名前、なんていったっけ?」 俺が質問すると、二人はものすごい勢いで三人に注目する。 「あぁ・・・あいつ?あのミディアムロングの」 「生物の教科書抱えてる?」 二人は確かめるように俺に詳細を告げた。 俺が首を立てに振ると、二人はまた三人に注目した。 「橘と仲いいんだな・・・。」 橘は景伍の幼馴染らしい。家が近くて親同士仲がいいから。 「えっと、あいつ、なんて名前だっけ?」 「なんだっけなぁ・・・。宮・・・、宮・・・。」 「宮原だ!!」 和彦がパン、と手をたたいて、思いついたように言った。 「・・・下の名前は?」 俺がもう一度質問すると、二人はもう一度頭を抱える。 「宮原・・・。変わった名前だったような・・。」 「二文字だよな?え~っと・・・。」 「待て、なんとか香、だぞ?」 え~っと・・・・、と、二人が悩んだ。 俺はそもそもその名前というものを頭にしまったキオクすら ないから、しょうがなく三人を見つめていた。 「香・・・香・・・あか・・いか・・・うか・・・・」 「お前さぁ。五十音順番に当てはめてもいみねぇぞ?」 笑いながら和彦が突っ込んだ。 「に・・・にか!?ニカじゃねえか!?」 「あぁ、虹の香り、と書いて虹香!!」 景伍の提案に和彦が乗ってきた。 「宮原虹香、か。」 くそっっ、なんで俺の目は視力2.0なんだ? あいつの笑顔が、脳から離れない?なんてことだ。 視力が悪ければ、あんなもの見なくてすんだのに・・・。 あんな、胸が締め付けられるような笑顔。 ・・・何思ってんだ俺。変態か、バカヤロウ。 君は、もっとキュンとしたいかい? ~~~♪のササヤキ~~~ これはホントにブログで完結させよう! と書き始めた作品です。 ほかの話はノートにもう本格的に書いてるので どうしてもブログに打ち込むのがめんどく(ぉい。 一番最後の一文、「君は、もっとキュン・・・」 という言葉をクリックすると、続編に。 |
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